タンス預金13兆円減少、ピーク比2割減 金利上昇や強盗リスク意識か

日本経済新聞(2025年9月7日)によると、「現金を自宅の金庫などで保管する「タンス預金」が2025年7月に約47兆円となったもようだ。低金利を背景に23年1月時点で過去最大の60兆円規模まで膨らんでいた。金利上昇などの影響のほか、近年相次いだ広域強盗事件などを意識して自宅に多くの現金を置くことを避ける動きが広がった可能性もある。

「タンス預金」は家計や企業が使わないまま手元に置く現金を指す。国内の紙幣の中で最も高額な1万円札がタンス預金になりやすいとされる。第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストが1万円札と千円札の枚数を基に試算したところ、24年から減少局面に入った。

要因の一つとみられるのが金利上昇だ。金利が上がってくれば現金で保管するより、金融機関への預金や個人向け国債などに回した方がメリットは大きくなる。

日銀が異次元緩和政策を解除する前の23年2月の政策金利はマイナス0.1%で、3メガバンクの普通預金金利は0.001%にとどまっていた。25年7月時点で3メガ銀の普通預金金利は0.199%分上昇している。大手銀関係者は「タンス預金を取り崩した結果、定期預金などに向かっているのでは」と推測する。」

とあります。

かつては、相続対策の主流だったタンス預金にも大きな流れが来ているようです。